2007年10月6日土曜日

9月30日稲城の追悼上映会


 午前の部は、10時30分、濱住さんの司会で始まり、勝山実行委員長のあいさつ、映像プロデユーサー榊による短いプログラム紹介の後、さっそく上映に入りました。2作品とも16ミリですが、今回はVHSビデオのプロジェクター上映です。「子どもと読書」そして「赤ちゃんの心を育てる」の2本を続けて上映したあと、残り約20分間でフロアの皆さんから感想を発表してもらいましが、突然の指名にもかかわらず、皆さん次々と興味深いお話をしてくださり、時間が足りませんでした。

 午後の部は稲城関連作品が並ぶため予想通りの満席。1時30分、勝山さんの再度のご挨拶と榊の作品紹介の後、亡くなる前年77才の浜田さんご自身が登場するDVD「ビデオレター・年頭ご挨拶」のだいたんな映像にまず驚かされました。つづいて30才前後の処女作ともいえる8ミリ映像詩「秋の歌」、1950年代と90年代の稲城の定点観測映像「昔 竪谷戸があった」では、懐かしい里山の風景と急激な変貌に感嘆のため息があちこちで聞かれました。最後の「ひとりひとりを生かす教育」はさまざまな障がいのある子どもたちの教育のドキュメントですが、一生懸命に学ぶ子どもたちと一生懸命に指導する先生方の姿に圧倒されました。フロアから感想が次々の発表され予定の4時を30分も過ぎて散会となりました。とりあえず第一報といたします。

記念誌もできました!


上映会で配布する記念誌(42ページ)もできました。追悼文、上映作品の詳しい紹介、浜田映像論、そして製作現場の浜田さん、地域での浜田さんについて大勢の方々に寄稿していただきました。今年2月から続けてきた「浜田英夫の映画を見る会」の報告、浜田映像の永久保存を取り決めた稲城市への作品遺贈の経緯についても掲載しました。表紙デザインはポスター、チラシと同じです。
9月30日上映会では500円で頒布しました。12月2日も頒布します。ぜひお買い求めください。

追悼上映会チラシ(裏)


上映会チラシの裏面には9月30日稲城、12月2日調布の全上映作品12本の紹介と、浜田さんの略歴を入れました。浜田さんとその作品に関する情報を満載したのは、浜田さんの資料はこれまであまり出ていないので、これ一枚でひととおりのことが分かるようにしたかったからです。そのぶん文字が小さくなって老眼の私にはちょっと辛いものがありますが、若い方にはだいじょうぶでしょう。

追悼上映会チラシ(表)


追悼上映会のチラシです。9月30日稲城と12月2日調布の2回を一枚にしました。
写真は代表作「若い心の詩」(12月2日上映)のラストシーンです。
キャッチコピー「野良ネコ的、浜田眼」の野良ネコは浜田さんの口癖で、どこの会社にも所属せず自由に映画をつくって来た浜田さんの気概であり、彼の電子メールのハンドルネームでもありました。
デザインは地元稲城市にある駒沢女子大学映像コミュニケーション学科3年の志田美幸さん。ポスターも同じデザインです。黄色と水色の眼は実はキャッチコピーが決まる前にできていて、浜田夫人が「これは目だ、そうだ浜田秀夫の目だ」と言い、それを聞いた志田さんの先生、森田和夫教授が「野良ネコ的、浜田眼」という印象的なコピーにして下さいました。そしてなにより、地元の大学で映像に関わる方々の協力が得られたことはうれしいことでした。