12月2日(日)調布市たづくり映像ホール(京王線調布駅南口から徒歩4分)での上映はまだ残席があります。予約されていない方は少し早めにおいで下さい。hamadahideoeiga@gmail.comへご連絡いただければ確実です。
午前の部10:30〜12:00
◆「集団保育と幼児の発達」1975(19分)
当時は3歳未満児を保育園に預ける是非が問われた時代(今は?)でした。集団保育が子どもの心理的発達に与える教育的意味を考えます。
◆「ちいさな芽生えを求めて
〜重度心身障害児の意欲作りの試み〜」1979(28分)
重度の障害児は義務教育の免除願いを出さなければならなかった時代。まったく反応の無かった子どもの手足が動き、表情が生まれるまでにどんな試みがなされたか。都立町田養護学校の挑戦のドキュメントです。
◆「手作り遊びと子どもの手」1977(25分)
当時、「子どもの遊びと手の労働」(あすなろ書房)という本が評判になりました。鉛筆が削れない、靴ひもが結べない子どもが問題になり始めた頃です。「子どもの遊びと手の労働研究会」(今もあります)の協力を得て、手作り遊びと子どもの発達を考えます。昭和30年代はじめの多摩地域の子どもたちの自然の中での遊びと生活(手伝い)も見られます。
午後の部13:30〜16:00
◆「砂利のふるさと」1957(15分)
高度成長期の建設ラッシュを支えた多摩川の砂利採取。採掘跡の穴が競艇場になったのだそうです。歴史の断面を見る想いがします。
◆「草の根の人々〜砂川闘争の記録〜」1956〜1983(29分)
米軍基地拡張反対闘争の記録「砂川は抵抗する」と、その25年後のドキュメントです。そのさらに25年後の現在を考えさせられます。
◆「若い心の詩」1957〜1969(55分)
教育大学付属盲学校の小学生だった子どもたちが社会にでるまでの12年間の記録で、今も活躍しているシンガーソングライター長谷川きよしを中心に構成しています。障害者の映画ではなく、友情、青春、進路、そして教育がテーマです。
入場は無料ですが、記念誌(500円)をお求めいただければ幸いです。おまちしております。
2007年12月1日土曜日
2007年11月13日火曜日
稲城上映会(9.30)の新聞報道(2)
二つ目は、読売新聞多摩版です。
9月30日の上映会の前後(10月21日まで)に同じ会場の展示室で、浜田さんが稲城を写した写真展が開かれました。その記事です。追悼上映会の告知もしていただきました。この展示会では写真のほかに、浜田さんが撮影で使っていた8ミリ撮影機、16ミリ撮影機(ボレックス)なども展示しました。また受賞した賞状など、余りに多すぎるため浜田さんが自分で写真に取ってコンパクトにしたものがみつかったので、それを展示しました。
浜田さんが撮影した稲城の昔の写真は、すでに市民の皆さんはさまざまな機会にご覧になっていると想いますが、改めて30枚近い写真を並べてみると、映画とはまた違う良さがありますね。自分の知っている場所の写真なのでしょうか、いつまでもじっとたたずんでおられる方が印象的でした。
その後、浜田さんの写真のあの場所に行ってみよう!という催しも開かれましたので、改めてご紹介します。
9月30日の上映会の前後(10月21日まで)に同じ会場の展示室で、浜田さんが稲城を写した写真展が開かれました。その記事です。追悼上映会の告知もしていただきました。この展示会では写真のほかに、浜田さんが撮影で使っていた8ミリ撮影機、16ミリ撮影機(ボレックス)なども展示しました。また受賞した賞状など、余りに多すぎるため浜田さんが自分で写真に取ってコンパクトにしたものがみつかったので、それを展示しました。
浜田さんが撮影した稲城の昔の写真は、すでに市民の皆さんはさまざまな機会にご覧になっていると想いますが、改めて30枚近い写真を並べてみると、映画とはまた違う良さがありますね。自分の知っている場所の写真なのでしょうか、いつまでもじっとたたずんでおられる方が印象的でした。
その後、浜田さんの写真のあの場所に行ってみよう!という催しも開かれましたので、改めてご紹介します。
稲城上映会(9.30)の新聞報道(1)
2007年10月6日土曜日
9月30日稲城の追悼上映会
午前の部は、10時30分、濱住さんの司会で始まり、勝山実行委員長のあいさつ、映像プロデユーサー榊による短いプログラム紹介の後、さっそく上映に入りました。2作品とも16ミリですが、今回はVHSビデオのプロジェクター上映です。「子どもと読書」そして「赤ちゃんの心を育てる」の2本を続けて上映したあと、残り約20分間でフロアの皆さんから感想を発表してもらいましが、突然の指名にもかかわらず、皆さん次々と興味深いお話をしてくださり、時間が足りませんでした。
午後の部は稲城関連作品が並ぶため予想通りの満席。1時30分、勝山さんの再度のご挨拶と榊の作品紹介の後、亡くなる前年77才の浜田さんご自身が登場するDVD「ビデオレター・年頭ご挨拶」のだいたんな映像にまず驚かされました。つづいて30才前後の処女作ともいえる8ミリ映像詩「秋の歌」、1950年代と90年代の稲城の定点観測映像「昔 竪谷戸があった」では、懐かしい里山の風景と急激な変貌に感嘆のため息があちこちで聞かれました。最後の「ひとりひとりを生かす教育」はさまざまな障がいのある子どもたちの教育のドキュメントですが、一生懸命に学ぶ子どもたちと一生懸命に指導する先生方の姿に圧倒されました。フロアから感想が次々の発表され予定の4時を30分も過ぎて散会となりました。とりあえず第一報といたします。
記念誌もできました!
追悼上映会チラシ(裏)
追悼上映会チラシ(表)
追悼上映会のチラシです。9月30日稲城と12月2日調布の2回を一枚にしました。
写真は代表作「若い心の詩」(12月2日上映)のラストシーンです。
キャッチコピー「野良ネコ的、浜田眼」の野良ネコは浜田さんの口癖で、どこの会社にも所属せず自由に映画をつくって来た浜田さんの気概であり、彼の電子メールのハンドルネームでもありました。
デザインは地元稲城市にある駒沢女子大学映像コミュニケーション学科3年の志田美幸さん。ポスターも同じデザインです。黄色と水色の眼は実はキャッチコピーが決まる前にできていて、浜田夫人が「これは目だ、そうだ浜田秀夫の目だ」と言い、それを聞いた志田さんの先生、森田和夫教授が「野良ネコ的、浜田眼」という印象的なコピーにして下さいました。そしてなにより、地元の大学で映像に関わる方々の協力が得られたことはうれしいことでした。
2007年6月26日火曜日
7月22日(日)の上映作品
浜田英夫の映画を見る会第六回は下記の作品を上映します。
日時/7月22日(日)13時30分〜17時
場所/稲城市城山体験学習館(JR南武線 南多摩下車7分)
でんわ042-378-7100
尚、9月30日と12月2日の追悼上映会のプログラムもこの会で正式に決定いたします。はじめての方もぜひご参加ください。
<プログラム>
■映像づくりABC Ⅰ部Ⅱ部各30分(1985)
はじめてカメラを持つ人にもわかるビデオと8ミリ映画カメラ、そしてビデオテープレコーダの働きと使い方。ビデオと映画の編集の違い、映画フィルムによるアニメづくりの例も紹介されます。浜田さんの映像づくりの秘密がわかるかもしれません。
■梨の郷〜国際ソロプチミスト稲城20年のあゆみ〜 20分
ソロプチミストとは実業界で活躍する女性、専門職に従事する女性の国際的奉仕団体です。駒沢女子大・短大の国際協力ボランティア室も稲城の機関として認証されているとか。ライオンズやロータリーなど男性中心の奉仕団体との違いを知りたいと思います。
■人間が歩み始める時 86分(2005)
浜田さんの遺作となったDVD作品。50年間に撮影した膨大な映像をもとに、大学の授業で使うため5分〜10分に編集した12章の映像集です。米谷光弘西南学院大学教授は「未来へ語り継がねばならぬ物語の連蔵…」「大人になり忘れかけた何かを、子どもが忘れてはいけない大切なものを教えてくれます」と評しています。この映像によって浜田さんが未来に何を托そうとしていたか、語り合いたいと思います。(写真はそのDVD)
2007年6月21日木曜日
9月、12月の追悼上映会プログラム(仮案)
6月17日定例上映会終了後に、追悼上映会プログラムの詳細検討を行いました。どんなプログラムにしたら良いか、これまで2回にわたり意見交換を行いましたが、それらを集約すると、限られた時間でなるべく多くの作品を上映して浜田さんの全体像が捉えられるようにすること、作品上映だけでなく意見交換の時間をとり浜田さんが訴えたかった問題を共有できるようにすること、この2点がポイントでした。
そこで稲城も調布も午前午後をフルに使い、稲城では地元稲城をテーマにした作品を、調布では多摩地域をテーマにした作品をまず設定し、子どもの教育をテーマにした作品については、内容のバランスと時間配分も勘案し下記のように仮の案を作りました。7月には正式に実行委員会を立ち上げ、あらためて事務局から御計りいたしますので皆様よろしくご検討をお願いいたします。
■9月30日(日)城山体験学習館
10:30〜
子どもと読書(34分)
赤ちゃんの心を育てる(25分)
話(30分)
13:30〜
浜田さんのビデオ年賀状(22分)
秋の詩(16分)
昔 竪谷戸があった(17分)
ひとりひとりを生かす教育を求めて(44分)
話(30分)
12月2日(日)調布駅前田作り映像ホール
10:30〜
集団保育と幼児の発達(19分)
小さな芽生えを求めて(28分)
手作り遊びと子どもの手(25分)
話(20分)
13:30〜
砂利のふるさと(15分)
草の根の人々(29分)
若い心の詩(55分)
話(50分)
2007年6月12日火曜日
6月17日は砂川闘争、そして子ども…
6月17日(日)の上映作品を紹介します。
■草の根の人びと
ー砂川闘争の記録ー 29分 1983
1956年(昭和31)当時アメリカ空軍基地であった立川飛行場の拡張計画に反対する地元砂川町民の運動、いわゆる砂川闘争を浜田さんは8ミリフィルムで記録しました。これは朝日新聞主催第一回全日本小型映画コンクール第2位に入賞しました。砂川闘争はその後、法廷に持ち込まれ、拡張は断念されました。そして1968年には日本に返還され自衛隊に引き継がれました。
映画は当時の8ミリに、25年後の1981年基地反対同盟代表宮岡さん宅の忘年会、翌1982年の宮岡さんの葬儀、そして同年5月の40万人反核大集会の記録を加えて、時は流れ人は変われど反核と平和を願う草の根の人々の意思は耐えることがないことを訴えています。
■からだ作りと子どもの心 30分 1980
教育の現場で、子どもが朝からあくびをする、背中がぐにゃっとしているなど身体の異変が問題にされはじめた頃、早くからこの問題に取り組んでいた岐阜県恵那地方の学校や保育園、幼稚園を取材し、子どもの生活の変化と身体と心の関係から対応を考える映画です。文部省選定
■赤ちゃんの心を育てる
ー乳児集団保育の実際ー
25分 1984
先に「集団保育と幼児の発達」1974を制作してから10年、対象を0歳児に限定して、保育現場の実際に即し、赤ちゃんへの関わり方の基本を具体的に理解させる映画です。保育者養成課程の学生の教材用として作られました。文部省選定
場所と時間はいつもと同じ、稲城市城山体験学習館、2時から上映開始です。お待ちしています。
★浜田英夫のページに作品紹介のプレスシートを掲載しています。
尚、次回は7月22日(日)です。
金曜サロンの報告
★浜田芳子さんからいただいた報告です★
6月1日市民活動サポートセンター稲城の「金曜スペシャル」の上映会に行ってきました。この団体は稲城の市民活動グループ42団体の活動を支援するNPOです。毎月第一金曜日にテーマを決めて実施しているのが金曜サロンスペシャル。今回は「稲城の今昔をフイルムでたどる」をテーマに、浜田英夫の二本の映画上映が行われました。参加者は遅れてきて立ち見の人も含めると50名は確実でした。
■上映作品
「昔、堅谷戸があった」1999 (17分)
「稲城の20世紀-戦後見聞記-」2001(39分)
■感想など
<稲城の変貌について>
・自分が骨を埋める地だと思うと愛着があった。自分の家に関する
ことに興味があり楽しかった。
・子どもの頃の記憶がよみがえった。登場した隣人が特定できた。
・谷戸が埋められて川はどうなったんだろう?
・前に自分のグループで稲城の20世紀を見て、百村から是政まで
歩いて、場所確認した。
・変わったところがすごいねー。あと50年たったら、また元に戻
るのかなー。
<映画について>
・すごいですねーその時々を残すことは・・。
・撮りっぱなしでなくまとめていく。すごいなー
<浜田英夫さんについて>
・写真講座で8ミリとか、アングルを教えてもらった。
その後の会で映像撮るのは5月がいいとか、対談したとき、撮影
はDVがいいとか教わった。
・撮影会の時、「墓石が増えたなー」と先生が言った。そんな見方
もあるのかなーと思った。
それぞれの視点は違いますが、共通した「地域」であるため、興味もあり、参加者も多く、皆さんん熱心だなーっというのが私の感想です。事務局でアンケートまとめてくださるそうで楽しみです。
それに、次回は高校生の子を連れてきたいと言った人がいたことも良かったと思います。(浜田)
2007年5月27日日曜日
6月1日「金曜サロンスペシャル」で上映!
浜田さんの地元、稲城市の「市民活動サポートセンターいなぎ」が「市民活動に関心のある方々の出会いの場」として開いている「金曜サロン」のスペシャルプログラム第17回(6月1日午後7時〜)は、「稲城の今昔をフィルムでたどる」というタイトルで、浜田英夫作品を上映します。話し手は浜田英夫さんの奥様芳子さん(百村在住)と、濱住治郎さん(城山体験学習館館長、浜田英夫の映画を見る会事務局担当)です。
■会場 稲城市地域振興プラザ1F
市民活動サポートセンターいなぎ
■時間 午後7時〜9時(開場6時30分)
■上映作品
「昔、堅谷戸があった」1999 (17分)
「稲城の20世紀-戦後見聞記-」2001(39分)
百村に住んでいた映像作家の浜田英夫氏が撮影した昭和20年代から平成に至るまでの稲城の映像を見ながら、自分たちの住む町の昔に想いを馳せ、これからの街づくりについて考えてみませんか。(金曜サロンスペシャルのチラシより)
金曜サロンホームページ
■会場 稲城市地域振興プラザ1F
市民活動サポートセンターいなぎ
■時間 午後7時〜9時(開場6時30分)
■上映作品
「昔、堅谷戸があった」1999 (17分)
「稲城の20世紀-戦後見聞記-」2001(39分)
百村に住んでいた映像作家の浜田英夫氏が撮影した昭和20年代から平成に至るまでの稲城の映像を見ながら、自分たちの住む町の昔に想いを馳せ、これからの街づくりについて考えてみませんか。(金曜サロンスペシャルのチラシより)
金曜サロンホームページ
2007年5月20日日曜日
8㍉フィルム映画祭で追悼上映!
東京神田のneoneo座で行われている8ミリフィルム映画祭(5/19〜20,24〜27)で、5月19日(土)「追悼・浜田英夫監督〜小型映画魂!」と題した上映会が開かれました。上映されたのは浜田さんの原点ともいえる8ミリ撮影の作品です。
●「秋の歌」15分
カラー/1956(ビデオ版)
●「砂利のふるさと」15分
白黒/1957(ビデオ版)
●「若い心の詩」55分
白黒/1957〜1969(ビデオ版)
この追悼上映の企画プロデュースは、neoneo座で短編映画の連続上映会「短編調査団」を主宰する清水浩之さん。「浜田英夫の映画を見る会」にも毎回参加され、秋の追悼上映会に向けてアドバイスいただいています。
当日の模様は改めて。neoneo座
(写真は映画祭のポスター)
2007年5月3日木曜日
次回5月27日(日)は…
第4回浜田英夫の映画を見る会をご案内します。
■日時/5月27日(日)14時〜17時
■場所/稲城市城山体験学習館(JR南武線 南多摩下車7分)
<上映作品>
■ひとりひとりを生かす教育(1972)44分
1969「若い心の詩」に続く作品です。チラシには次の
ように書かれています。
「心や身体のどこかに障害のある子どもが、学齢児童中
27人に1人の割合で存在アするにも関わらず、学校では
お客さまとして扱われたり、放置される児童が少なくあり
ませんでした。しかし近年、心身障害児にも教育をとの声
が高まり、70年代の教育の重要課題として文部当局にお
いても総合的な整備拡充に乗りだそうとしています。
この映画は特殊教育入門の手引きとして、「どの子も落ち
こぼれることなく、ひとりひとりに適応した教育を」とい
う考えに立ち、心身障害児にの早期発見とその教育への理
解を深めることを願って作られました」
「若い心の詩」につづく16ミリ自主制作2作目のこの映画も、
再び注目を浴び、いろいろ受賞しています。
1972教育映画祭社会教育部門最高賞
東京都教育映画コンク–ル金賞
厚生省中央児童福祉審議会特別推薦 他
■子どもと読書(1973)34分
「子どもたちが成長してからいつまでも胸にのこるよう
に心の栄養を与えたい。それには手近に多くの良い本
を…と願うお母さんたちの声が広がっています。
図書館の整備が遅れている現状の中で、家庭文庫、地
域文庫がお母さんたちの手で作られ、公共図書館設置
の運動も芽生えています。けれど一方では、子どもの
本に無関心な人、図書館について古いイメージしか持
たない人もいます。
そこでこの映画は、子どもの成長にとっての読書の役
割、必要性を解説し、あわせて家庭、地域文庫の活動、
新しい公共図書館のサービスなども紹介し、分かりや
すくまとめました。」 (映画チラシより)
(文部省特選→確か買い上げてくれたはず。1973教育
映画祭優秀作品賞他、この年も受賞しています)
浜田さんの映画で「○○と○○」という題名(解説的教育映画
に多い)は次の「老後と福祉」とこの作品だけのようです。
他の映画とは違う何かがあるのかもしれません。そして、
それは浜田さんの考え方と関係があるのかもしれません。
■老後と福祉 (1987)23分
日比谷図書館視聴覚ライブラリーの目録には次のように
紹介されています。
「小金井老後問題研究会の活躍ぶりや在宅老人に対する
援助サービスの状況、特別養護老人ホームにおける介護
員の活躍、老人ホーム内における生活の様子、デイケア
センターの福祉サービスを紹介する」
浜田さんが取り組んだテーマで「老後」をあつかった作品は
これ一本だけ。資料もほとんど見あたりません。どういう経
緯で浜田さんがこの作品を作ったのか、どうしてこのテーマ
がこの作品だけなのか、気になります。
上映順序はまだ決めていません。ご希望がありましたらご連絡
ください。
尚、6月は17日(日)の予定です。
■日時/5月27日(日)14時〜17時
■場所/稲城市城山体験学習館(JR南武線 南多摩下車7分)
<上映作品>
■ひとりひとりを生かす教育(1972)44分
1969「若い心の詩」に続く作品です。チラシには次の
ように書かれています。
「心や身体のどこかに障害のある子どもが、学齢児童中
27人に1人の割合で存在アするにも関わらず、学校では
お客さまとして扱われたり、放置される児童が少なくあり
ませんでした。しかし近年、心身障害児にも教育をとの声
が高まり、70年代の教育の重要課題として文部当局にお
いても総合的な整備拡充に乗りだそうとしています。
この映画は特殊教育入門の手引きとして、「どの子も落ち
こぼれることなく、ひとりひとりに適応した教育を」とい
う考えに立ち、心身障害児にの早期発見とその教育への理
解を深めることを願って作られました」
「若い心の詩」につづく16ミリ自主制作2作目のこの映画も、
再び注目を浴び、いろいろ受賞しています。
1972教育映画祭社会教育部門最高賞
東京都教育映画コンク–ル金賞
厚生省中央児童福祉審議会特別推薦 他
■子どもと読書(1973)34分
「子どもたちが成長してからいつまでも胸にのこるよう
に心の栄養を与えたい。それには手近に多くの良い本
を…と願うお母さんたちの声が広がっています。
図書館の整備が遅れている現状の中で、家庭文庫、地
域文庫がお母さんたちの手で作られ、公共図書館設置
の運動も芽生えています。けれど一方では、子どもの
本に無関心な人、図書館について古いイメージしか持
たない人もいます。
そこでこの映画は、子どもの成長にとっての読書の役
割、必要性を解説し、あわせて家庭、地域文庫の活動、
新しい公共図書館のサービスなども紹介し、分かりや
すくまとめました。」 (映画チラシより)
(文部省特選→確か買い上げてくれたはず。1973教育
映画祭優秀作品賞他、この年も受賞しています)
浜田さんの映画で「○○と○○」という題名(解説的教育映画
に多い)は次の「老後と福祉」とこの作品だけのようです。
他の映画とは違う何かがあるのかもしれません。そして、
それは浜田さんの考え方と関係があるのかもしれません。
■老後と福祉 (1987)23分
日比谷図書館視聴覚ライブラリーの目録には次のように
紹介されています。
「小金井老後問題研究会の活躍ぶりや在宅老人に対する
援助サービスの状況、特別養護老人ホームにおける介護
員の活躍、老人ホーム内における生活の様子、デイケア
センターの福祉サービスを紹介する」
浜田さんが取り組んだテーマで「老後」をあつかった作品は
これ一本だけ。資料もほとんど見あたりません。どういう経
緯で浜田さんがこの作品を作ったのか、どうしてこのテーマ
がこの作品だけなのか、気になります。
上映順序はまだ決めていません。ご希望がありましたらご連絡
ください。
尚、6月は17日(日)の予定です。
2007年4月14日土曜日
第二回浜田英夫の映画を見る会(3月11日)
第二回浜田英夫の映画を見る会
■日時/2007年3月11日(日) 14時〜17時
■場所/稲城市城山体験学習館
■上映作品
1)「昔 堅谷戸があった」平成11年(1999) 17分
稲城市百村の堅谷戸(たてやと)と向陽台地域の移り変わりを、
昭和40年代と現在の風景を比較してまとめた作品。棚田で田植
え、草取り、稲刈りをしていた人々はどこへ行ったのだろう…
と考えさせられます。
2)「稲城の20世紀ー戦後見聞記ー」平成13年(2001) 39分
稲城の戦後の風景の移り変わりと出来事を、浜田さんが撮影
した写真、8ミリ、16ミリフィルムを編集しまとめた作品。
戦後すぐ稲城に移り住み映画を作り続けた浜田さんにしかつ
くれない映画です。稲城の原風景が都市化の波を受け急速に
消えて行くことに対して、ありがちな批判めいたコメントを
加えることなく、映像そのものに語らせています。
3)「ちいさな芽生えを求めて
ー重度心身障害児の意欲づくりの試みー」
昭和54年(1979)
企画/財団法人日本リハビリテーション振興会
それまで教育の対象と考えられなかった寝たきりの障害児
に対して、自ら身体を動かそうとする意欲をどのように起
こさせるか。東京都町田養護学校のさまざまな試みを記録
した学術的な映画です。人間の可能性を伸ばす教育の原点
を描いています。
■参加者:20名(新しい参加は7人)
■感想など:
「昔 竪谷戸があった」
・向陽台の街が出来て行く様子をはじめて知りとても
感動しました。(向陽台にお住まいの方)
「稲城の20世紀」
・戦後の移り変わりが淡々と紹介されていて良かった。
・開発については反対運動もあったが、浜田さんはあえ
てそれを切っている。(古からの支援者)
「ちいさな芽生えを求めて」
・養護学校の先生方の明るく前向きに一致協力した取
り組みに応えて、寝たきりの子どもが自ら動こうと
する映像に涙がとまりませんでした。(濱住さん)
<以上、浜田英夫の映画を見る会ニュースNo.2より>
第一回浜田英夫の映画を見る会(2月4日)
第一回浜田英夫の映画を見る会
■日時/2007年2月4日(日)14時〜17時
■場所/稲城市城山体験学習館
■上映作品
1)「秋の詩」昭和31年(1956)15分
近郊農村というよりまだ純農村の趣のあった稲城。その秋の風景
を撮影した8ミリ映画の映像詩。(ビデオ上映)
2)「砂利のふるさと」昭和32年(1957)15分
戦後の復興から高度成長へ、建設ラッシュを支えた多摩川の砂利
の砂利採掘の様子を撮影した8ミリ映画。(ビデオ上映)
3)「手づくり遊びと子どもの手」昭和52年(1977)25分
当時、子どもが鉛筆を削れない、靴のひもが結べないことが
問題になりはじめた。子どもの遊びや生活の変化が原因で、
それが心の発達にも関係すると警告した16ミリ映画。
(ビデオ上映)
4)「ムービー新年のご挨拶」平成17年(2005) DVD22分
デジタルカメラで撮影、パソコンで編集してつくった年賀状。
東京大空襲を渋谷で受けた「罹災証明書」や、「若い心の詩」
の青少年映画賞の賞金袋なども登場する浜田さんの映像人生
がふりかえられている。
この日の参加者は地元の方を中心に16名でした。
「秋の詩」の鮮やかな風景、「砂のふるさと』の丹念な取材、
「手作り遊びと子どもの手」の真摯な語り口が印象に残った、
「ムービー年賀状」は浜田さんの個人史としても見応えがある
などの感想が話し合われました。
今回、神田にあるneoneo座の「短編調査団」を主宰する清水
浩之さんが参加されました。
清水さんは⑤月の8ミリ映画まつりに「秋の詩」「砂利のふ
るさと」そして浜田さんの代表作「若い心の詩」を上映する
計画を立てています。(右のリンクの短編調査団を参照)
http://www.neoneoza.com/program/shortfilm.html
「市民サポートセンターいなぎ」の運営に関わっている坂井
さんからは、6月8日「金曜サロン」で浜田さんの作品を上
映できないかというお話をいただきました。
勝山道子さんから、浜田作品リストにない「いなぎの教育
100年」というスライドがあるという情報があり、これも
いつか見ようということになりました。
以上、事務局担当の城山体験館濱住治郎さんがつくってくだ
さった見る会ニュースNo.1(3/11)からの抜き書きです。
尚、上映作品について感想などを話す時間がもう少しあれば
と思いました。(文責さかき)
★短編調査団主宰shimizuさんのブログで紹介されました。
http://d.hatena.ne.jp/shimizu4310/20070204
4月15日は「若い心の詩」を上映します。
先ほどブログを開設したばかりで、急なお知らせになりましたが、第三回浜田英夫の映画を見る会を下記のように開催します。
ご関心のあるかたはどうぞご自由にご参加ください。
■日時/4月15日(日)14時〜17時
■場所/稲城市城山体験学習館(JR南武線 南多摩下車7分)
<上映作品>
■若い心の詩(1969)55分
このドキュメンタリーは、浜田さんが1957年から盲学校の子ども
たちを12年間撮り続けた8ミリフィルムをもとにつくられた。
小学生、中学生、高等生と成長していく子どもたちの中には、
盲目のフォーク歌手として世に出る長谷川清志がいる。
青少年映画賞、毎日映画コンクール教育文化映画賞、キネ旬
ベストテン第2位、厚生省児童福祉文化賞など、その年の賞を
総なめにした。
■パソコンの中見ちゃった(2002)29分
小中学校の情報教育、コンピュータ教育では、パソコンは操作
ができればよい、中身はブラックボックスでよいとされている。
それをあえて分解して中を見せようとしたのはなぜか。人間と
機械の関係について浜田さんが何を考えていたかが分かるかも
しれない。
■集団保育と幼児の発達(1975)19分
幼児は母親が抱きしめて育てるべきで、保育施設に任せると成
長に問題があるなどという声が現在でも聞かれるが、果たして
どうなのだろう。当時も問題にされた集団保育について、浜田
さんは何を語ろうとしたのだろうか。
尚、次回は5月27日(日)です。よろしくおねがいします。
浜田英夫の映画を見る会ブログをはじめます。
昨年2006年5月26日、記録映画作家浜田英夫さんが78才で亡くなってまもなく1年になります。今年2月から始めた浜田さんの映画を見る会も4月15日(日)は第3回を迎えます。9月30日には稲城市で、12月2日には調布市で追悼上映会を行うことが決まっていますが、そのプログラムを決め上映準備をするのも、この「浜田さんの映画を見る会」が中心になって行うことになります。
このブログは、この会の月例会のお知らせと報告、プログラムと作品紹介、秋の追悼上映会の準備状況などの情報をみなさんと共有すると共に、浜田英夫の人と作品を多くの人に知っていただくために開設いたしました。みなさまのご感想、ご意見、そして浜田さんの想い出などがありましたら、直接コメントを書き込んでいただくか、原稿を管理人さかき sakakimasaaki@nifty.com までお送りください。よろしくお願いいたします。
(写真は2006年1月13日に私がご自宅をお尋ねした時)
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